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飲食店がコンサルを雇う時のコツについての15回目です。
コンサルの雇い方の基本
20のワークエリアから自分が出来ない部分だけをピックアップしコンサルに”出来ますか?”と聞くことです。
出来るとの回答であれば
- – 成果物はどんな形でもらえるの?
- – コンサルティングはどんな形でやってくれるの?
- – 自分は何をやってコンサルさんは何をやってくれるの?
と確認してください。
それでは15回目、今日の本題に入ります。
飲食店の20のワークエリア(必ずしもこの順で決定・作業するわけではありません)
- 1. 資格・免許・届け出
- 2. お店のベースコンセプトの決定
- 3. お店のロケーションの決定
- 4. お店の立地の決定
- 5. 物件探しと取得
- 6. メニュー開発
- 7. 仕入れ先獲得
- 8. お店作り
- 9. 事業計画
- 10.商品計画
- 11.サービスクオリティー
- 12.スタッフ
- 13.集客
- 14.顧客サービス・囲い込み
- 15.採用・労務管理
- 16.営業活動
- 17.継続認知獲得
- 18.組織構築
- 19.事業継続
- 20.トラブル対処
15. 採用・労務管理
正社員・アルバイトに関わらず採用はとても面倒くさく時間がかかりまた成功率の低い仕事です。
が、ここをやらない訳には行きません。
採用のコツ
私は2つのコツがあると考えています。
- その職務を具体的に明確にすること(紙に書けるレベル)。その際に ”仕事” と ”作業” を明確に区分して自分自身および採用候補者に納得してもらう事 (Job Description や Role & Responsibility の作成と呼ばれるものです)
- ある程度高い賃金を用意すること
1の職務を明確にする
ホールスタッフです。
だけでは後で後悔あるいは問題が発生します。
- ホールスタッフの仕事とは何でしょうか?
- ホールスタッフの作業とは何でしょうか?
仕事は例えば店内のお客様に味以外で最高の満足感を与えること。
作業はその為に出迎え、メニュー説明。。。。。。。。。。。お見送り。さらにエアコンの調整等の”仕事”を全うするための作業全てです。
この作業を仕事として理解しているスタッフが接客をしてもそれは作業であるだけですので
それではお客様を満足はさせれません。
お客様が満足するためには時にワンオンワンの特別なサービスも必要でしょうし、予期せぬ出来事に上手く対処しなければなりません。それらは新たに発生する作業です。
お水をテーブルのどこに置くかも場合によっては重要です。
スタッフを探しているお客様に声を出させるかいち早く気づいてこちらからお声がけするか。。。。大きな違いです。
自分の仕事を正確に理解していれば自ら考え動きます。
その為に必要な作業も自ずと考え動きます。
自分は何のためにここにいて何をする人なのかをしっかり認識してもらってそれに納得のいった人。それが出来る人だけを採用することが重要です。
2のある程度の高い賃金
これは特に飲食の場合中々人手が集まりにくいと言う現実があるからです。
人手不足でお悩みのオーナーの方にお話を聞いてみると
”賃金が安いので集まりにくいんだよね”
とおっしゃる方が多々います。
実際飲食業界の賃金はほぼ一律同じです。(何故だか同じです)
スタッフ不足の間、当然のごとく顧客満足度が落ちますし、しわ寄せがあらゆるところに来て既存の従業員のモチベーションも下がりさらに顧客満足度が下がると言う悪循環に陥ることになります。
これは企業としては大変危機的状況です。死活問題とも言えます。
であれば、先の仕事を作業を明確にした上でそれに納得し、それが出来る従業員を多少高い賃金で雇う方が効果的ではないでしょうか?
私は自分で物販の企業の社長をやっていた時にかなり高い賃金(一般的に時給900円-1,000円が相場のところを1,400円)でバイトを採用していました。おかげで人手不足で社員から不満が出たりバイトの採用で走り回ったりした経験はありません。
もちろん来てくれたバイトはとてもモチベーションが高く優秀で、学生でしたが誰一人卒業まで辞めることはありませんでした。
それはそうだろうと思います。
かなり高い賃金を手に入れることが出来、自分の仕事が何かを正確に理解しそれを実践することでお客様が満足する姿を目にし、会社の売り上げが上がり社員や社長から感謝されるのですから。。。。
ここは多少お金を投資しても良い所だと思います。
その分のコスト増と得られる売り上げと利益を考えた時には大きなプラスがあるものと信じます。
労務管理
これは作業ですね。
個人経営の場合は面倒くさいでしょうが経営者自らが行うことになります。
誰かに任せたい作業ですが逃げられません。
出退勤・時間・給与管理等です。
最近ではコンピューターソフトなどを利用し多少は楽になりましたがやはり。。。。面倒です。
ここは残念ですが専門の社員が雇える様になるまでは我慢しながらやるしかありません。
ここにコンサルは必要か?
ここ(採用と労務管理)は不要でしょう。
ただ、社員の仕事と作業の区分の考え方、その後の評価の仕方等までをきちんと考えいるのであればそこはコンサルの出番です。
- 人事コンサルタント
- 経営者としての経験のある組織構築のコンサルタント
- 戦略コンサルタント
等がターゲットであると考えます。
ただし、採用の作業については
- 採用関連のエージェントをコンサルと考えるとこの部分については採用を依頼する方が効率は良くなります。
また、良い人材を採用できるようになれば今度は社内からの紹介と言うコスト0で非常に信頼度の高い手段も取れますのでやはり良い人材を先ずは何とか確保することがスタートになりますね。
次回に続きます。
”飲食店経営の20コツとコンサル契約のコツ?” 全記事
①/20 ”20のワークエリア”
https://longlastingline.com/info/5509.html
②/20 ”店のベースコンセプト”
https://longlastingline.com/info/5521.html
③/20 ”ロケーションの決定”
https://longlastingline.com/info/5532.html
④/20 ”立地の決定”
https://longlastingline.com/info/5535.html
⑤/20 ”物件探しと取得”
https://longlastingline.com/info/5544.html
⑥/20 ”メニュー開発”
https://longlastingline.com/info/5551.html
⑦/20 ”仕入れ先の確保”
https://longlastingline.com/info/5556.html
⑧/20 ”実際のお店作り”
https://longlastingline.com/info/5563.html
⑨/20 ”事業計画”
https://longlastingline.com/info/5570.html
⑩/20 ”商品計画”
https://longlastingline.com/info/5576.html
⑪/20 ”サービスクオリティー”
https://longlastingline.com/info/5580.html
⑫/20 ”スタッフ”
https://longlastingline.com/info/5591.html
⑬/20 ”集客”
https://longlastingline.com/info/5595.html
⑭/20 ”顧客サービスと囲い込み”
https://longlastingline.com/info/5600.html
⑮/20 ”採用と労務管理”
https://longlastingline.com/info/5605.html
⑯/20 ”営業活動”
https://longlastingline.com/info/5610.html
⑰/20 ”継続認知の獲得”
https://longlastingline.com/info/5628.html
⑱/20 ”組織作り”
https://longlastingline.com/info/5636.html
⑲/20 ”事業の継続”
https://longlastingline.com/info/5655.html
⑳/20 ”トラブル対処”
https://longlastingline.com/info/5662.html
㉑/20 まとめ・最後に
https://longlastingline.com/info/5669.html
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