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効果的な人事制度導入 ② : 実際に人事制度導入を導入するプロセス

ビジネス実践・経営コンサルティング 

ロング ラスティング ライン3L

が分かりやすく解説します

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今回は実際に人事制度を導入する際の正しいプロセスについて書きます。

 

まずは “社長の信念” を明確にすることです

 

何のために制度を整えるあるいは変更するのか?

その理由とこの制度によって達成したい目的を明確にすることです。

そしてその導入が社員と会社にとって良いことだと言う思いを持つことです。

 

 

人事制度導入をコンサルに依頼するにあたってそこにはきっかけがあります。

 

人事制度導入の主な“きっかけ”

 

  • 会社が大きくなってきたので人事制度が必要
  • 評価基準をきちんと作りたい
  • 会社に貢献した社員が高い評価を受けることが出来る様にしたい
  • もっと効果的に社員が働ける環境を作りたい
  • 給与の決定基準などが定まっていないので毎年大変
  • 社員から不満が出ている
  • 社員が期待通りに働いてくれない

 

私の所に舞い込んで来る依頼の場合“きっかけ“はこんな感じです。

 

結局は何をしたいのか。。。。。。。を考えると

 

“社員が効果的に働くことによって会社の生産性を上げたい”

 

と言うのがきっかけの後ろにある人為制度導入の目的=達成したいことと言うことで共通していることを発見します。

 

きっかけは様々ですが、制度を導入することによって今まで“あいまい”であった人事上の問題を改善し明確にすることにより

社員の士気を高めその結果として会社の業績向上につなげるためと言う事ですね。

 

人事制度の種類

 

一口に人事制度を作ると言っても様々な制度があります。また制度の範疇も変わります(給与制度だけなのか。評価制度なのか。昇進のルールなのか。あるいは全てを含めてなのか。。。)。

 

いずれにしても共通することは

 

“社員が効果的に働くことによって会社の生産性を上げたい”

 

と言う事になります。

 

制度を作るのには2つの方向性があります。

 

A) 一つは、一人一人が良い意味で競争しどんどん上昇して行く。その結果一人当たりの生産性が高まり業績を向上させる。

B) もう一つは逆です。 競争を少なくし、安心して仕事に没頭できる環境をつくりその結果業績を向上させる

 

どちらが正しいとか間違っていると言う話ではなく、社長・会社としてどちらに舵を切るのかの戦略決定が必要になります。

 

人事制度導入時に一番重要な覚悟

 

いずれの方向性を取るにしてもその決定の際に社員の意見を聞いて社員の総意で方向性を決定すると言う場合がありますが、これはお勧めできません。

 

理由は社員は誰もが、①好きな仕事を②楽して行い③高い給料を④長きにわたって⑤安心して手に入れたい

 

と思うものだからです。 私自身も出来るならそうしたいものです。

 

また、全く逆の方向性を期待している社員が混在しているのが普通です。

 

これは社員の意見を聞くなと言う意味ではなくあくまで主導権・決定権は社長が持つことと言う意味です。

 

むしろ現状社員がどの点に不満を持ち、どの良な制度を期待しているのか? あるいはそれぞれどのぐらいの割合でその様な気持ちの社員がいるのか? 等は必ず調査しておかなければならない点だと言えます。

 

これにより新制度導入後の混乱の度合いや受け入れられ具合がある程度予想できます。

 

人事制度導入の責任者(社長であるべきです)は、会社としてどうしたいかを決定し、その方向性で進んだ結果社員が幸せになると言う信念を持つ必要があります。

 

人事戦略は会社の根幹をなす最重要戦略です。

 

時にはその制度や方向性に賛同できない社員がいる場合があります。それは同じ船に乗れなかったと割り切ることが必要です。

 

最初は少し混乱するでしょうが制度導入後それに賛同する人を新入/中途社員として雇用し、同時に反対する人は会社を去ることでやがて1枚岩になることが出来ます。

 

“社員が効果的に働くことによって会社の生産性を上げたい”

 

為に人事制度を作るのであればその覚悟を持つことがまず一番重要となります。

 

それでは

 

上述の目的 =“社員が効果的に働くことによって会社の生産性を上げたい”

 

“今の社員だけでと言う前置きを付けた場合どうなるのでしょうか?

 

現実的ではないと思います。

 

なぜなら今の制度や今の人事制度が定まっていない状態でも“今の社員”は必ず不満を持っています。

 

つまり人事制度を変えても変えなくとも不満を持つ社員は一定数存在しそれらの方々は会社を去ったり最悪の場合はネガティブな存在になる可能性さえあります。

 

最初に戻ると、だから人事制度を導入する

 

のです。

 

大切な考え方は

 

”今の社員だけ“ではなく

“今の社員”あるいは“今の社員

 

上手にその制度に乗れて個人がより幸せになり、会社の業績が上がる

 

そんな制度にすると言うことです。

 

人事制度導入の目的である

“社員が効果的に働くことによって会社の生産性を上げたい”

 

を達成するのに今の社員が多く反対するのであればその制度は間違っています

 

もちろん厳しくなる部分は当然ありますが、反対に良くなる部分が圧倒的に多い

そんな制度の導入であることが重要です。

 

 

次回は

具体的な人事制度の例と良い点悪い点等について書きます。

 

関連記事

効果的な人事制度導入 ① : 人事制度導入にあたって心掛けたいこと

https://longlastingline.com/info/817.html

 効果的な人事制度導入 ② : 実際に人事制度導入を導入するプロセス

https://longlastingline.com/info/828.html

効果的な人事制度導入 ③ : 二つの人事制度の例 : その一 良い意味で競争する制度

https://longlastingline.com/info/834.html

効果的な人事制度導入 ④ : 二つの人事制度の例 : その二 競争を減らす制度の一回目

https://longlastingline.com/info/846.html

効果的な人事制度導入 ⑤ : 二つの人事制度の例 : その二 競争を減らす制度の二回目

https://longlastingline.com/info/851.html

効果的な人事制度導入 ⑥ : 二つの人事制度の例 : その二 競争を減らす制度の三回目

https://longlastingline.com/info/863.html

効果的な人事制度導入 ⑦ : まとめ

https://longlastingline.com/info/879.html

 

 

 

 

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