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基礎のマーケティング 流行る店作り : 通りのタイプ毎の消費者行動に見合ったアクション ー ① :  “車道が広くその両側に歩道があり人が頻繁に歩く”街一番の通りの場合

ビジネス実践・経営コンサルティング 

ロング ラスティング ライン3L

が分かりやすく解説します

<九州・京都・大阪・関西・東京・全国対応>

 

私自身が今まで店をオープンさせて運営して来た経験、あるいは様々なお店を見て来た経験からお店をオープンするのに何処まで人通りの多さが影響するか、あるいはその人通りをどの様に利用するのが有効かについて書きます。

 

そもそもなんで人通りの多さが重要なのか?

 

言うまでもなく店をオープンする時に必ず店の前あるいは周辺を歩く人の数やどの様なタイプの人が多いのかを確認することは非常に大切なアクションです。

 

人通りの多さ = 入店者数 = 購買者数 = 売り上げ

 

と、言うのが商売の基本的な発想です。

 

その意味では人通りの多さが店の売り上げに影響を与えていることは否めません。

 

考えなければならないのその人通りをどの様に利用するかと言うことです。

 

通りによって前を歩く人々の行動が違います。

 

この違いを理解することによって正しいアクションが生まれてきます。

 

同じ人通りであっても有効な人でなければ意味がありませんし、それらを店内に導くための仕掛けをするかどうかも大きく影響します。

 

これらは通りの種類を理解するとことである程度読めるものです。

 

 

“人通りが多い”と言われる通りの種類

 

人通りが多いことを前提にしても主に以下の種類に分かれます。

*話しをシンプルにするために周りの環境と言うポイントは今回は無視します

*いずれの通りも繁華街・ショッピング街とします。

 

 

 A) 車道が広くその両側に歩道があり、人が頻繁に歩く

例 

 ― 銀座の中央通り・青山通り

 ― 大阪の御堂筋

 - 京都の河原町や四条通り

 ― 福岡天神の渡辺通りや国体通り

 ― 札幌の大通り・南4条

 ― 名古屋の大津通り・錦通り

 

世界に名だたる有名ブランドが軒を連ねる街一番の通りと誰もが思う様な通りです。飲食や物販のショップ以外にも会社のオフィスや銀行なども多くあります。百貨店があるのは基本この通りです。

 

B) 上記の通りから一筋横に入る様な通り

 

- 道路幅はA)よりかなり狭いが真ん中を車道が走り両側に歩道がある

 

C) さらに道幅が狭くなり、車も走るが特に歩道がなく人も車も同じところを歩く

 

ー 道路幅はB)よりも狭くなり、歩道は原則内か白線で区別されているだけ。車が来ない時は人は主に通りの真ん中を歩く

ー 商店街・アーケード

 

D) ショッピングモール内

 

主にこの4つのタイプに区別できます。

 

 

“A)の車道が広くその両側に歩道があり、人が頻繁に歩く“ の特徴

 

通りの特徴

歩行者は片側の歩道しか歩きません。 

歩道はかなり広く作られていることが多く、様々な店が“ビル“のテナントとして入っているのが一般的です。 

ビルはかなり背が高く作られており多くの人が日夜前を行き交います。

店の種類が多く、資金力と企業力による店の大きさにかなりの違いが出ます。

 

 

人の特徴

 

― 目線は遠くあります

― 目線は上を向いています。

― 逆側の歩道を歩くことは基本ありません。

― 繁華街・ショッピング街と言う前提ですので老若男女の様々な人が歩きます。

― 人の数の割にはショッピング・飲食目的の人の割合はかなり少ない(購入意欲を持っている歩行者が比較的少ない)

― 様々な店が存在するので、自店のターゲットとなる人の割合はさらに少ない

― 店の存在を認識せずに歩く人の割合が圧倒的に多い

 

基本的アクションの考え方

 

上記の様に目線が上を向くことや自分側の歩道しか歩かないこと。ショッピングや飲食の為以外の人が多いこと。そしてターゲット層の存在が見た目の人数程多くないこと。店の数が多いのでどんな店があるのかを認識していない人が多いこと。

 

これらを考慮すると店を出す時に以下の事をマストとして考えておかなければなりません。

目的は

  • ショッピング客に自店を認識してもらうこと
  • ショッピング以外の人に自店の存在を脳に認識させることで今日だけでなく次回・将来のショッピング時に購入リスト(訪問リスト)に入れてもらう事

と考えることが重要です。

 

大量の人が前を歩くので今日入店してもらうことに加え格好の宣伝の場でもあると認識する必要があります。

 

アクション例

― 看板やサインボードを上方に設置する。ビルの2-3階部分の設置されているのが一番認知率があがりますが自店が何階かによって可能不可能がありますが出来るだけ上の方に設置することが重要です。 人の目の高さ(1.5m-2m)では原則歩いている人からは認知されません)。

ビルのオーナーに粘り強く交渉し看板やサインボードの設置の許可を貰うように働きかけることがとても大切です。

  • 歩いている人から店内が見えること。 人は意識せずに歩いています。また看板やサインボードだけで何屋かを正確に伝えるのは困難です。 一目見て何屋かわかる店であることはこの通りでは非常に重要です。ガラス張りの店作りや大きいウインドウの設置はこの通りでは非常に有効です。
  • 同じく店名だけのサインボードは機会ロスと考える。看板やサインボードは多くの人に対する宣伝材料です。その意味では特に人の多いこの通りでは雑誌やテレビなどのマスメディアと同じ意味を持ちます。 大量の人々に宣伝できる格好の機会と考え必ず“何屋”かを脳に植え付けるコピーを入れることが重要です。 
  • 店のドアは開けておく。 入店を促す非常に大きなアクションです。 特に暑い夏場・寒い冬場はスタッフのは大変ですがかなり有効に入店者数増にプラスの影響が出ます。また、香りが武器(飲食・香水・キャンドル系)の店等は香りそのものが何より有効な入店促進剤となります。 目よりも鼻からの情報に人は興味をそそられます。例えそれを探し求めていない時でもです。
  • 交差点は避ける。 この通りの中でも交差点付近は一番人が多いエリアになります。気を付けなければならないのはあまり人が多い場所では人はそこを早く行きすぎたいと言う気持ちが強く、周りのお店の情報を得ようとはしにくいと言うことです。誰もが一等地だと思う人の多い交差点であるにもかかわらずあまり人が入っていない店を見かけるのはこのような人の行動心理が影響しています。

家賃が非常に高く誰もが店を出したいと思う通りです。 

それでもよく観察していればはやっている店。そうでない店が明確に出ます。

サービスの内容や商品のクオリティーがもちろん問題なのでしょうが、まず入店してもらえないと勝負になりません。同じロケーションであっても入店しやすい店とそうでない店があるのは上記の様な一見小さな点にこだわるか否かです。

 

それらを逃さず追及することが勝つためのスタートラインに立つことになります。

 

次回は 

 

“B) 上記の通りから一筋横に入る様な通り”

 

についてです。

 

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