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人事異動は会社においては定番の行事です。
行事と書くととても単純で簡単な事の様に聞こえますが、
人事異動を一歩間違うと
今まで築き上げてきた会社の良い雰囲気が一気に崩れ去る事態になりかねない大きな、大きな、活動です。
逆に良い人事移動が行われると社員の士気は一気にあがりさらに会社の業績はよくなるでしょう。
人事異動を行う際の原理原則
これは明らかです。
- 公正・公平であること
これにつきます。
公正の意味
これは移動・昇格・(降格)させる社員が何故その様な移動・昇格が行われるかの理由を社員全員が理解できることです。
理解できていることすなわち ”納得していること”と言う訳ではありません。
中には同期や後輩が自分よりも早く出世したり、憧れの部署に栄転したりすることに嫉妬を覚える社員もいます。
と言うよりも必ずその様な人事の場合は嫉妬は必ず起こります。
これは覚悟する必要があります。
後になって
”えっ?そうなの”
と移動・昇格を命じた幹部社員が言っているようであれば社員は浮かばれません。心は会社から離れて行きます。
人事異動。特に昇進。昇格の場合は慎重に行わなければなりません。
そこで重要なことが
何故、彼・彼女にその様な移動の命が出たのか? 何故それが必要で妥当なのか?
を全社員に説明できることが必ず必要です。
それが出来ない人事は間違いだと言う事です。
”あいつはB部長に好かれていたからな。。。”
等と社員が飲み会で話しているような事態は絶対に避けなければなりません。
公正な人事異動を行うためにはいくつかの正しい人事制度がベースに必要であることは言うまでもありません。
- 正しい評価制度
- 正しい昇進・昇格制度
- 正しい褒賞制度
- 正しい手当制度
等の整備がしっかりされていることが公正な人事の為には欠かせません。
それでは公平とはどういう意味でしょう?
同じ状況、同じ環境、同じスキルがあった場合、誰もがその権利を持てる
と言う事です。
個人に特別な思いがある場合もあるでしょう。
個人が特別な働きをしそれが会社を救った過去もあるでしょう。
だからと言ってその個人に誰もが納得できない様な特別な人事異動を行えば会社は崩壊して行きます。
その場合でも ”あの人は多大な貢献者だから当然だ”
と言う社員の理解が得られるかどうかを十分に吟味した上で実行する必要があります。
そして腹を括って行う事です。それほど重要な活動であると言う事です。
人事異動の怖さ
昇格・昇進の人事異動は多くの場合、他の社員の嫉妬を買うことになります。
それを会社の中でどろどろと渦巻かせないためにも上記の
公正・公平の考えが必要なのです。
それでも。。。。公正・公平な人事異動であっても嫉妬心を買うことは多くあります。人の真理とはそういうものです。
なので、人事異動。特に昇進を伴う異動はそれを命ずる会社の幹部は、
他の社員が嫉妬心を持ちモチベーションを下げる可能性があることを十分理解したうえで
”腹をくくって”
行わなければなりません。
あそこのポジションが空いたからAさんを昇格させよう
この大変単純な発想は一見普通の様に思えますが、それが持つリスクは想像をはるかに超えるものです。
何故あいつがあのポジションに昇格されたの? そんなスキルあるのか? えっ上司が退職したと言うだけの理由で?
などの思いが他の社員の中で渦巻きます。そしてそれが会社への不信感。そして大きな大きな不満となって会社の生産性を下げることになるのです。
それらを避けるためにはその仕事はしてもらうが、それが出来るまでは”見習い”的なポジションとしてまだ昇格ではない等のアクションを取ることも考慮する必要があります。
重なりますが、人事異動は本人だけでなく、他の社員の心もかき乱します。
それを前提に ”腹を括って行う” のが幹部社員の責任です。
そのかき乱された心をプラスに変える為にも
- 公正・公平
の原理原則を必ず持たなければなりません。
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