京都の ”戦略&実践” 中小企業コンサルティング
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評価制度構築の依頼が多い。
過去も今も様々なクライアントに対して構築して来た。
そしてつくづく思うことがある。
それは
”公平性” が何よりも重要
であると言う事だ。
私がサポートして構築した制度は
- ー 公平
- ー 透明
が基本中の基本でありそれは(自分で言うのもなんだが)保たてれている。
問題は
運用時にもそれを保ち続けることが出来るかどうかだ。。。。
特に実際に導入後の最初の1年が終わって 評価をする段になって自分の思った評価より下回った場合には不平がでることは少なくない。
不平の種類は多々あるが本人が口にする言葉でやはり多いのは
”公平ではないのではないでしょうか?”
と言う評価者・査定者への言葉だ。
実際には評価者は公平に行っていても人はなんだかんだと理屈をつけて”不公平”だと言う。
それが人間と言うものだ。
それ自体、不公平だと口にする人に非はない。
だからこそ、
評価者や会社は真摯にその言葉を受け止めて、丁寧にわかってもらえる為に説明をすると言うことから逃げてはならない。
その繰り返しが信頼を生み、その結果、不平を言う人も公平であることを認めるようになる。
その気に至るまでにはある程度の回数と時間がかかるのはやむを得ない。
不公平だと感じるポイント
主なポイントを上げると
- ⓵ 目標の設定自体
- ⓶ 目標の結果についての評価そのもの
- ⓷ 評価や査定に基づいての昇給・ボーナスの決定プロセス
- ⓸ 給与やボーナスの実金額
が多い。
これらにおける不公平感を感じさせないためには次のことに留意する必要がある。
- 目標設定が全員(少なくとも同じ土壌で仕事をするメンバーについて)その達成難易度が公平であること
- 目標設定が本人に能力の高い低いで変化させないこと
- 評価時にその評価になった理由を評価者が丁寧に説明すること
- ボーナスや昇給の決定方法が評価に基づくものであること
- 他人の評価や給与額などは決して漏らさないこと
この点に留意することが何より重要であり、それが出来ないようであれば評価者自身が公平でないと言うことになる。
とは言うものの
そもそも誰もが全員が納得する評価は実際問題できないものだ。
- 全員に公平な目標? 言うは易しだ。
- 公平な評価? 人は他人から評価されるよりも出来がよかったと思っている。また全てが数字で測れるものではないのは当然だ
そして、人は
評価に納得してもその後の給与額やボーナス額に満足できない時は制度や運用に対して不信感を持つものだからだ。
逆説的だが、面白いことに自分が思ったあるいはそれ以上の給与やボーナスが提示された場合は不平を言う人は皆無だ。
これは致し方ない。
だからこそそこに至るまでのプロセスを公平にする必要がある。
そしてやはり丹念に真摯に誠意を込めて運用し、説明するしかない。
その繰り返しである。
”公平性”
これより大切な概念はは少なくとも人事関連の制度ににはない。
これを失く事は組織運営上大きな致命傷になる。
特に、それらを避けるために、良い組織になる為に構築した評価制度であっても、運用を間違うと以前の何もなかったものより見える化が進んでいるだけに不公平感を感じるポイントが多くなるものだ。
運用者はそれを十分意識して諦めずに説明し続ける覚悟がいる。
評価制度は運用を”公平”に出来るかが勝負である。
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