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<京都のコンサル社長の徒然草> : レストランで”がつーん”といったった件

社会人36年目を迎える私のつたない経験を徒然なるままに話してみる。

 

 

 

私は食音痴だ。

 

イギリス人とドイツ人にとって食は problem solving . つまり空腹と言う問題を解決する為の手段だ。

フランス人・中国人。そして日本人は食は Joy. つまり楽しみ。

と言いう話を聞いたことがある。

 

私は明らかにイギリス人やドイツ人派にあたる。

 

とは、言うものの美味しいものは美味しい。不味いものは不味いと感じるのは皆さんと一緒である。

 

違うのは、

美味しいものととても美味しいものの区別がつかないこと。

 

そして、

XXX産の食材だから。A何とかのお肉だから。 OOOと言う店だから。

と言う前置きには一切心が打たれないと言う事だろうか。

 

そんな私でも時には外食に行く。

 

と言うかもしかして案外他の人よりも頻繁に外食に行くのかもしれない。

 

それは妻の仕事と多少関係しているからでもある。

 

正直言えば連れまわされると言う言葉が正しいのかもわからない。

 

 

先日、その妻とフレンチのお店に行った。

 

京都のどこだかの通りにあった。 どこだか。。程度の認識しかない。

何とか言うレストランで。 お店の名前等はなから覚える気ががない。

何とかと言う料理。 何とかしか言えない程度にしか興味がない。

 

そんな私を妻は

”使えん旦那”

と呼ぶ。

 

 

 

料理は成る程美味しいと思える上品なものだった。 私にとって上品とはケンタッキーのビスケット以上の物を言うのだが。

 

雰囲気はカジュアルと高級の間ぐらいでとても居心地がよかった。

 

サーブしてくれる男性。 ギャルソンと言うのか? まーバイトの兄ちゃんとも呼ぶ。も愛想が良かった。

 

時間をかけて食べて。。。。。 時間をかけて食べるように勉強している。 普通ならどんな料理でも5分かけずに食べ終わるのだが。。。

 

話しはそれるが、食事は会話を楽しみながら味わって時間をかけて食べるものとよく教えられ、叱られる。

 

私にはそれが出来ないのだ。よくわからないのだ。。。。 

人間の生理上。あるいは人間の構造上。 太古の昔から脈々と哺乳類に受け継がれるリズム上。

普通に食べると5分。最大でも15分以上かかること等あり得るだろうか? 

それを無理やり時間をかけると言うのは呼吸の間隔をもっと空けろと言うのと同じではないか。

 

そんなことを想って、その時に、呼吸を止めてみた。 30秒が限度だ。

 

はーはーはー。 で一口。 

 

はっはっはっで二口。

 

こんなことしたら死ぬ。

 

マーゆっくり食べようと練習したわけだ。 一品一品の間隔が長かったので。。。。

 

 

そんなことはどうでも良い。

 

今日皆さんにお伝えしたかったことは、

 

どんなんものを食べてもめったに感動・感激しない私が珍しく、

 

これは美味しい!

 

と思ったものがあったのだ。

 

 

それは、

 

バターだ。

 

バゲットが出てきた。

 

”すみません。バターください” といつものように ギャルソンにお願いしたのだ。。。バイトの兄ちゃんに。

 

そのバターが美味しかった。

 

これはきっとどこかの有名なバターに違いないとその時、ピン!と来た。私は多くのレストランや料亭には通ったことがあるのだ。

 

有名なバター。 なんだろうな・・・・・

 

そうだ、

 

”エシレ”? 

 

でもこれは友人のフランス人がパリならどこでも売っている普通のバターを日本人は高級品の様にありがたく食べてる。 と少し馬鹿にした様に言っていたことを思い出した。

 

と言う事は ”エシレ” ではい。 それは間違いない。

 

となると。。。。。

 

そうか!有名牧場でほんの少量だけ生産している貴重・希少な超高級バターと言う事になる。

 

多分熊本か岩手。あるいはありふれているが北海道か? 

いや、待て。今ならイタリアと言う事も考えられる。アルゼンチンあたりもありそうだ。

 

手を上げて、私か決して声を出してギャルソンは呼ばないのだ。それが格好良いのだ。 ギャルソンを呼んだ。

 

中々気付いてくれない。 そんなことは慣れているのだ。

 

何故なら、私は決して声を出してギャルソンを呼ばないからだ。 それがバイトの兄ちゃんであったとしてもだ。

 

私とギャルソンの7日間戦争なのだ。負けまい。 何があっても声は出すまい。

 

 

やがて店の奥の方で手を上げている必死の形相の紳士に気づいたのであろう。

 

ギャルソンが私と妻のテーブルにやって来た。

 

”このバター美味しいね。今まで食べたバターの中で一番おいしいよ”

 

”どこの牧場の?”

 

何て言いうバター? とは決して聞かないのだ。 食は産地が重要なのだ。産地だよ。産地。

 

予想通り、ギャルソンは ビビった。それはそうだろう。私は食通ではないが食には詳しいのだ。

 

そんなこと聞く食通はそうはいないのだろうから。

 

”すみません。シェフに(”店長”って言ったかもわからない)聞いています。”

 

それはそうだろう。 バイトの兄ちゃんに食に興味がないと言え日本中の名店を食べ歩いている私の質問に答えられはず等ないのだ。

 

いいよ、いいよ。 当然だよ。若者。 ”聞いて来なさい。聞きなさい”

 

私は寛大なのだ。

 

まーバターの味の違いが判る人間はそうはいないだろうから。気にするなよ。

 

見ていると奥の方でそのシェフに聞いている。 何やら二人で話し込んでいる感じもする。

ちらちらとこちらを見ている。

 

やがてやって来た。。。。

 

”あのー確認しました”

 

”ありがとうね。どこの牧場?”

 

 

”雪印のバターです。 普通の”

 

と言い残して逃げるように走り去った。

 

 

”あんたアホちゃう”

 

妻がぽそりと呟いた。

 

”家の冷蔵庫にあるで”

 

 

 

家の冷蔵庫のバターに星3つだ。

 

 

 

 

京都のコンサル社長の徒然草

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